今Coopビザや学生ビザ、ワーキングホリデービザ(ワーホリ)でカナダに行くことを考えている方はまず何から準備をすればいいか考えていると思います。
かつての自分も10年前にカナダでワーホリに行くと決めた時全く同じことを考えていた
ワーホリには行きたいけど、
英語は話せないし...
しかもカナダに知り合いがいるわけでもない…
そこで頼れるのはやっぱり留学のプロでしょ!ということで留学エージェントへ。
留学エージェントではワーホリに必要な金額、ビザ申請の時期や申請方法そして航空券購入時期、おすすめの海外保険に学校といった事務的な手続きの進め方、選び方の情報ばかり...
もちろん英語に不安があった私は英語についても質問をした。
英語がゼロでもワーホリに行って英語が話せるようになるのか?
英語をどの程度準備したほうがいいのか?
英語力の基準はあるのか?
しかし返ってきた答えは、
「英語勉強もワーホリの一部だから現地で語学学校に通えば大丈夫ですよ。」
「現地では毎日英語を使うことになるので今英語がゼロでも全然大丈夫です!」
英語の準備は特に必要なし、英語は現地からのスタートでOK!といった認識
今だから分かることは英語は現地から始めるといった考えが日本には根付いているからと分かりますがその頃の私は留学エージェントの話を信じて渡航をすることに...
それから月日は経ち私は2022年の今カナダのバンクーバーに住んで10年目
幸い私はカナダで英語を習得する機会となった英語プログラムに出会いそこで本物の英語を習得することができた。(日本語英語ではなく)
私の英語はカナダで変えることができたが、10年経った今でも日本人留学生の英語に対する現状は一切変わっていない。そう、英語に対して無知のまま(以前の私のように)カナダにきて苦労している留学生がほとんどだ。
そこでここでは英語に盲点を当て英語が話せなかった私がどうやって英語を習得したのかその経験と目からウロコな英語の知識、そして日本人が英語を習得するためのアドバイスを1人でも多くの方と共有し、このブログを通して私と同じ苦労をせずに英語を簡単に習得して頂けるお手伝いができればと思っています。
また、英語、英語文化と日本文化の違いなど、おそらく学校、英会話レッスン、ESL学校、英語のネイティブからも聞くことができないようなこともオープンにバンバン話していきます。
では早速、本題に入っていこう!
英語の何を準備すべきか。そして、なぜそれを準備する必要があるのか。
どうやって準備するのか紹介していきます。
ワーホリ前に準備すべき英語5選(パート1)
1、英語を文脈で学ぶ
英語を学ぶ=暗記
それが今でも日本は主流で、機械のように単語の暗記ばかり。
あなたの周りに英語が好きと答える人は何人いるだろうか?
2人?1人?もしくはゼロではないだろうか。
ほとんどの日本人は英語が嫌いと答えるでしょう。
私もその1人だったので、英語が嫌いな理由が分かります。
英語といえば終わりのない単語の暗記に文法の暗記
そして、英検やTOEIC、入試試験などテストに続くテスト
日本での英語は科目の1つでテストのためにやらされている感が大きい。
私はこれで英語が嫌いになった1人。
日本では英語の勉強は英語の文脈は無視した暗記のみ
それがどういうことかいくつか例を上げていこう。
まず最初は皆さんも知っているこちら
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How are you? I am fine thank you and you?
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How are you doing?
この2つは両方とも同じ状況で使われるフレーズですが、あなたはこの2つのフレーズ両方とも知っていますか?
最初のフレーズは日本人にはお馴染みのフレーズ
日本では定番のこの英語のフレーズは誰でも知っていますよね。
でも、私がカナダに住んで10年の間でこのフレーズを聞いたのはよく言っても片手で数えられるぐらいでこのフレーズがネイティブの口から聞くことはまずないと考えておこう。2つ目のフレーズはどうですか?このフレーズを言われてあなたはちゃんと返答ができますか?カナダに来る殆どの日本人留学生はこのフレーズを言われてフリーズ。
英語の挨拶と言えば1つ目のフレーズで始まると思っていたのに不意打ちを食らい笑顔を振りまくので精一杯な状況になる人が殆ど。
2例目は:
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How can I help you?
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What can I do for you?
この2つのフレーズも同じ状況で使われますが
あなたはこの質問に返答できますか?
殆どの留学生は1番目のフレーズはばっちり理解していても
2番目のフレーズを言われたとたん頭はフリーズ
誰が誰に何をすると言ってるのか、向けられている矢印
の方向が分からず頭は混乱し返答できない人が殆ど。
3例目は:
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I don't understand.
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I am not following you.
最後の例になりますが、この2つのフレーズをあなたは理解できますか?
1つ目のフレーズは殆どの方人が理解していて、言うこともできる。
でも、2つ目のフレーズはと言うとそもそもこのフレーズを知らない
もしくは使ったことがない人が本当多くいる。
3つ例に上げてみました。
なぜ、私たち日本人が同じ場面であっても1つの言い方しか理解できず他の言い回しに対して反応ができないかその理由は1つの場面につき1フレーズをただ暗記してだけで、文脈を理解して学んでいないから。
テストではなく「英語を話す」となると英語を文脈で理解することがかなり重要。
今からただ英語を暗記するのではなく文脈で理解をすることを始めるのを勧める。
文脈で理解していればバラエティーに富んだ言い方(英語)を身につけることができる
2、英語の敬語
日本人の多くが英語には敬語が無いと思っている。
私もカナダに来る前はそう思っていた1人だ。
年齢に関係なく対等にいれるのが英語だと思っていたからだ。
日本では自分と対等でない(自分より年上や地位が高い人)相手に対して敬語を使う。
英語に日本の敬語コンセプトを当てはめて考えていた事で英語には敬語は存在しないと思い込んでいた。でも、対等であることと英語に敬語がないとは全く関係がない。
確かに日本のように厳格な上下関係は存在しないし、年齢に関係なくお互いの意見に意味がある。でも英語にもしっかりと敬語は存在する。もちろん日本語の敬語が英語に存在するわけではない。
日本語と英語は言語が違う=敬語のコンセプトも違う!
そこはしっかりと理解しておこう。
カナダに来る前に英語の敬語もしっかり学んでいくことが大事。
私は英語の敬語を完全に無視して痛い目を見た。
もし日本にいる時に英語の敬語の存在に気づいて学んでいればカナダで嫌な思いも恥ずかしい思いをしなくて済んだとつくづく思う。そして何より自分の発言で相手を気まずい気持ちにさせたり嫌な思いをさせることはなかったはずだ。
3、英語の建前
建前を使うのは日本だけ、英語ネイティブ(カナダ人)はいつも本音。
もし、あなたが本当にそれを信じているならそれは大きな間違い!
カナダ人も日本人と同様に世界で礼儀正しいと知られている。
そんなカナダ人は建前がなく本音だけで話していると言うなら、それはカナダ人を見下している。もしくは馬鹿にしていると捉えられても何も言えない。
ワーホリに来る多くの日本人が英語に対して無知なのは事実(かつての私も含め)、そして日本人に英語の建前を使っても理解できる人は殆どいない。
いくつか例を上げていくがあなたはこのフレーズが英語の建前であり本音が何か理解できるだろうか。
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Let’s get together sometime!
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Thanks for your resume, we will call you back later.
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Let’s circle back to this later.
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It is interesting.
これはどれも英語の建前ですが、本音が何か分かりますか?
では、1つづつカナディアンがあなたに伝えた本音とは何か見ていきましょう!
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Let’s get together sometime!
本音はこうだ、「今具体的に計画を立てるつもりはない」
2. Thanks for your resume, we will call you back later.
本音はこうだ、「あなたを雇うつもりはない」
3. It is interesting.
本音はこうだ「面白いとは思わない、興味はない」
あなたはネイティブの建前を見抜けましたか?
もしあなたが1つづ英語を直訳していたら決して分からないネイティブの本音。
建前と本音を理解できれば大人として円滑にコミュニケーションを進めることができる。英語の建前と本音も忘れずに理解しよう。
4、アウトプット
日本は本当にインプット文化だ
殆どの日本人は英会話や塾でアメリカやカナダ、イギリス、オーストラリア人の先生が英語を話しているのを聞いているだけでも先生が言っていることを理解できていれば、アウトプットをしていると勘違いしている人が実に多い。たとえ先生が97%と英語を話しあなたが3%しか英語を話していなくてもだ
英語でネットフリックスを見るのも、英語学習関連のYouTubeを見るのも、英語学習アカウントのInstagramを見るのも、そしてシャドーイングするのもこれは全てインプットでありアウトプットではないことを理解する必要がある
日本ではアウトプットをキーワードとして使っているが、英語のアウトプットは本当に明確でアウトプットには明確なスキルが存在する
残念ながら明確なアウトプットのスキルは日本でもカナダの語学学校でも教えている所はない。このスキルを学べるのは私が知る限り1箇所しかない
では、アウトプットの明確なスキルとは何か書き出してみよう
アウトプットのスキルとは:
①スピーチスキル
あなたの英語を大人のように、複雑で知的なものにしネイティブにより近い英語を話すためのスキル
②コミュニケーションスキル
どんな会話の場面でもあなたが伝えたいイメージを素早くそして知的に相手に伝えるためのスキル
③カンバセーションスキル
社会的能力を使って円滑に会話をしていくためのスキル。状況に合わせて英語の敬語を使い反応するためのスキル
④文化に反応するスキル
日本文化と英語文化を混合せずにネイティブのように英語文化で彼らのように振る舞うためのスキル
これが明確なアウトプットである。
英語が理解できて、英単語が口から出ればそれがアウトプットと言うわけでは決してない。本物のアウトプットをするには本物のアウトプットが何なのかを知り、そしてそれを使うことが本当の意味でのアウトプットだ。
5、聞く VS 聴く
皆さんも知っての通り、日本の教育は先生の話を「聞く」。親の話を「聞く」。目上の人の話を「聞く」。まさに「聞く」教育で授業で先生に質問する事はまずない。それに比べカナダは全く違う。
ワーホリビザやCoopビザ、学生ビザでカナダに来る日本人学生が犯してしまう典型的な間違いは、クラスメートのメキシコ人、ブラジル人、韓国人、韓国人の生徒は「はなし」先生に積極的に質問しているにも関わらず、日本人だけがカナダにいながら日本の「聞く」教育の姿勢のまま授業を受けていること。これは本当にもったいないとしか言いようがない。
あなたは英語の"Listening" と"Hearing out"の違うをご存じだろうか。
英語の"Listening" に「理解」という意味は含まれていない。
"Are you listening to me? にはただ「聞く」という意味だけでそこに「理解」は含まれていない。つまり、単純に「聞いていますか?」となる
"Hearing out"はと言うとこれにはちゃんと「理解」という意味が含まれている。
"Are you hearing me out?"には「理解」と「聞く」の両方が含まれているのだ
つまり、「理解をして聴いていますか?」となる
この違いを理解できれば、英語は"Listening"ではなく"Hearing out"が大切なことが分かるはず。カナダに来る前に"Listening"の習慣から"Hearing out"の習慣に変えていこう!