日本人が長期間に渡って英語を勉強しないといけない理由

私たち日本人は、長い期間に渡って英語を勉強していますが、私たちが長い期間に渡って英語を勉強しなければいけないのには理由があることを知っていますか？

知ってる！っと言う人の中には、

英語は日本人にとって特別に難しい言語だからでしょ⁉

と答える人もいるかも知れません。

確かに世間では、日本人にとって英語は特別に難しい言語だと言われていたりしますが、それは真実ではなく思い込みに過ぎません。

日本人が長期間に渡って英語を勉強する理由、それは自分の英語の目標に合わない勉強法だったり、間違った勉強方法をしているからです。それにより進歩が遅くなり、長い期間に渡って英語を勉強する羽目になっているんです。時間をかけて勉強をやってもその分の進歩が無ければ英語は難しいと感じるのは自然な事ですよね。繰り返しになりますが、決して日本人にとって英語が特別に難しいわけではありません。

問題なのは、勉強法と目標にずれがあることです。

今回はその代表的な例を6つ紹介していきます。

1.　英語での自己表現ができない

多くの日本人はオーストラリアやカナダに留学して3ヶ月、6ヶ月経っても自然に英語で自分を表現できないと不満を言う人が多くいます。英語で自分の考えや気持ちを表現したいと思っていても自己表現の仕方について学ぶことをせず、自己表現が出来ないのは自分の単語力の無さだと勘違いして単語を覚える事に集中しています。本当にやらなければいけないことは、自己表現に必要な自然な英語表現を身につけ、英語で自然に自分を表現する方法を学ぶことです。

2.　アウトプットができない

留学先でアウトプットに苦労している人が本当に多くいます。アウトプットは日本人にとって大きな課題ですよね。

アウトプットに苦労する原因は、日本での6年間の義務教育（中学～高校）にあります。この6年間の全てがリスニング、ライティング、リーディングなどのインプットに重点が置かれていてアウトプットに時間を割いていません。

そして、アウトプットに悩んでいても原因は自分の文法と単語量が問題だと勘違いし、文法と単語のインプットに勤しんでいます。これでは、あなたのアウトプットはいつまで経っても上達することはありません。やるべきことは、まずアウトプットが何かを学び、アウトプットのテクニックを学ぶことです。

3.　英語が聞き取れない

オーストラリアやカナダなど英語圏で英語を学んでいる多くの人はリスニングに苦労しています。リスニングが難しいと感じる原因は、英語の授業で教わった単語だけに注目し、知っている単語だけしか聞き取ろうとしていないためです。英語の教科書に載っている単語しか認識しようとしないことで、ネイティブが使う単語や表現が聞き取れない（無視している）んです。英語を母国語とする人達は、私たちがどんな教科書から単語を暗記したかはもちろん知りません。ネイティブは、あなたが持っている教科書に書かれている以上の単語を使うのは当たり前。だからこそ、知っていることだけに注目するのではなく、新しい知識、新しい単語、新しい表現、文脈に耳を傾ける必要があるんです。注目する点を変える。そうすれば、リスニング力は一気に上がります。

4.　ネイティブの話すスピードについていけない

「ネイティブが話すのは速すぎる」と感じている人が多くいますが、実際には彼らは速く話しているわけではありません。彼らは文脈に沿って話しているだけです。ネイティブが話す英語が速く感じるのは、あなたが単語一つ一つをつなぎ合わせて日本語から英語に直訳して理解しようとしているからです。つまり、自分で理解する速度を遅くしているため、ネイティブの英語が速く感じるんです。機械的な単語の訳にこだわらず、文脈に注目するとネイティブが話す英語が速すぎると感じることがなくなります。

5.　ネイティブとのコミュニケーションが難しい

ネイティブとのコミュニケーションが難しいと感じるのは、多くの人が英語には建前がない、英語には空気を読むことも敬語もないと思っているのが原因の1つです。

これは、日本人の英語に対する大きな誤解であり思い込みです。

英語には

建前。あります。

空気を読む。あります。

敬語。あります！

英語には、日本語の「本音と建前」に相当する表現があります。また、英語には、相手の立場や状況に応じて表現を使い分けることももちろんします。そして、多くの人が英語には敬語がないと思い込んでいますが、実際にはビジネスや公式の場面、公共の場で敬語はちゃんと使われています。これを全て無視していては人間関係を上手く築くことはできません。ネイティブとのコミュニケーションを改善したいのなら英語の建前、敬語、空気を読むことを学ぶ必要があります。

6.　長期間にわたり多くの単語を暗記し、多くの時間を費やすことが英語学習において重要であると信じている

これは、多くの日本人が英語学習に対して誤解していることです。

しかし、それが間違っていることは既に私たち自身が答えを出していませんか。

私たちは日本の英語教育の6年間（中学～高校）で約720時間も英語を勉強していますが、英文法を習得し使えていますか？使えていませんよね。それはつまり、量の勉強は質の勉強に負けるということ。それは私たち自身が実験台となり答えを出しています。6年間の長い時間を英語学習に費やしているなら、もっと英語が話せているべきだとは思いませんか？英文法の習得に６年も必要ありません。